英語のリーディング力を上げるおすすめの方法

はじめに

英語のリーディング力を上げることは、英語学習において非常に重要です。

リーディング力が高いと、英語の本や記事を読むことができ、知識を深めることができます。

また、リーディング力は他の英語スキル（リスニング、スピーキング、ライティング）の向上にも役立ちます。

この記事では、英語のリーディング力を効果的に上げるおすすめの方法をご紹介します。
小学生から大人まで、どなたでも実践できる方法ばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 自分のレベルに合った英語の本を読もう

英語のリーディング力を上げるには、自分のレベルに合った英語の本を読むことが大切です。

難しすぎる本を読んでも、内容が理解できずに挫折してしまうかもしれません。逆に、簡単すぎる本ばかり読んでいては、なかなか力が伸びません。

自分に合ったレベルの本を選ぶには、以下のようなことを意識してみましょう：

- 1ページに知らない単語が5個以上ある本は難しすぎる
- 興味のあるジャンルの本を選ぶ
- 有名な児童書や青少年向けの本から始める
- 徐々にレベルを上げていく

例えば、小学生であれば「ふしぎの国のアリス」や「ピーターパン」などの児童書がおすすめです。

中学生以上であれば、「ハリー・ポッター」シリーズや「ナルニア国物語」などのファンタジー小説に挑戦してみるのも良いでしょう。

2. 毎日少しずつ読む習慣をつけよう

英語のリーディング力を上げるには、毎日コツコツと読み続けることが何より大切です。1日に1時間も読めなくても構いません。10分でも15分でも、毎日少しずつ読む習慣をつけることが重要なのです。

習慣をつけるためのコツをいくつかご紹介します：

- 毎日決まった時間に読書の時間を設ける
- 通勤・通学の電車の中で読む
- 寝る前のリラックスタイムに読む
- 家族や友達と一緒に読書の時間を設ける
- 読書の記録をつけて、達成感を味わう

週末や休日は、もう少し長い時間をかけて読書を楽しむのもおすすめです。習慣づけることで、気づけば英語の本を読むのが楽しみになっているはずです。

3. 音読・シャドーイングで理解を深めよう

英語の本を読んで内容を理解するだけでなく、音読やシャドーイングを取り入れることで、理解をさらに深めることができます。音読は声に出して文章を読むことで、シャドーイングは音声に遅れずについて読むことです。

音読やシャドーイングのやり方は以下の通りです：

1. 一文ずつ、または一段落ずつ黙読する
2. 意味を理解したら、声に出して読む（音読）
3. オーディオブックなどの音声に合わせて読む（シャドーイング）
4. 分からない単語や表現があれば調べる
5. 繰り返し練習する

音読やシャドーイングを続けることで、英語特有のリズムやイントネーションが自然と身につきます。また、集中して音読することで内容理解も深まるので、一石二鳥の学習法だと言えるでしょう。

4. 多読で英語への抵抗をなくそう

「多読」とは、たくさんの英語の本をどんどん読んでいく学習法のことです。分からない単語があっても辞書を引かずにとにかく読み進め、大まかな内容が理解できればOKとするのが多読の特徴です。

多読のメリットは以下の通りです：

- 英語への抵抗感がなくなる
- 自然に英語の語彙力が身につく
- 長い文章を読む読解力が向上する
- 英語の語順や文法に慣れる
- 英語を読むスピードが上がる

多読用の本としては、語彙数が1000〜3000語程度でやさしめの本がおすすめです。多読に特化したグレイディッド・リーダーズというシリーズもあるので、活用してみると良いでしょう。

5. 英語の多読におすすめの本をジャンル別に紹介

英語の多読を始めるにあたって、どのような本を読めば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは、ジャンル別におすすめの英語の本を紹介します。

児童書・絵本

– “The Very Hungry Caterpillar” by Eric Carle
– “Goodnight Moon” by Margaret Wise Brown
– “The Giving Tree” by Shel Silverstein
– “Charlotte’s Web” by E.B. White
– “The Cat in the Hat” by Dr. Seuss

児童書や絵本は、英語学習の入門者におすすめです。

簡単な単語や文章が使われているので、読みやすく、内容も理解しやすいでしょう。また、絵があることで、想像力を膨らませながら楽しく読み進められます。

ヤング小説

– “The Fault in Our Stars” by John Green
– “The Perks of Being a Wallflower” by Stephen Chbosky
– “The Giver” by Lois Lowry
– “The Outsiders” by S.E. Hinton
– “The Catcher in the Rye” by J.D. Salinger

ヤング小説は、10代の若者を主人公にした作品が多く、学校生活や友情、恋愛、家族などの身近なテーマが扱われています。

語彙や文章のレベルは児童書よりも高めですが、読み応えのある内容で、英語学習のモチベーションを高めてくれるでしょう。

ミステリー・サスペンス

– “And Then There Were None” by Agatha Christie
– “The Hound of the Baskervilles” by Arthur Conan Doyle
– “The Da Vinci Code” by Dan Brown
– “Gone Girl” by Gillian Flynn
– “The Girl with the Dragon Tattoo” by Stieg Larsson

ミステリーやサスペンス小説は、犯罪や謎解きがテーマの作品が多く、読者を引き込む展開が特徴です。

わくわくしながら読み進められるので、飽きずに最後まで読み通すことができるでしょう。ただし、語彙や文章のレベルはやや高めなので、中級者以上の英語学習者におすすめです。

ノンフィクション

– “The Diary of a Young Girl” by Anne Frank
– “Into the Wild” by Jon Krakauer
– “The Immortal Life of Henrietta Lacks” by Rebecca Skloot
– “The Devil in the White City” by Erik Larson
– “The Man Who Mistook His Wife for a Hat” by Oliver Sacks

ノンフィクション作品は、実際に起きた出来事や人物に焦点を当てた作品が多く、歴史や科学、文化などの知識を深められます。

英語の文章は少し難しいですが、内容に興味を持てば、集中して読み進められるはずです。

リーディング力の向上だけでなく、教養を身につけることもできる一石二鳥の選択肢と言えます。

6. 英語のリーディング教材・サービスを活用しよう

英語の多読をサポートしてくれる教材やサービスも数多く存在します。うまく活用することで、効果的にリーディング力を伸ばすことができるでしょう。

多読用の英語教材

– オックスフォード・リーディング・ツリー（ORT）
– ペンギンリーダーズ
– マクミランリーダーズ
– ケンブリッジ・イングリッシュ・リーダーズ

これらの教材は、語彙数や文章の長さ、難易度によってレベル分けされているので、自分に合ったものを選ぶことができます。

また、多くの作品には音声CDが付属しているので、リスニング練習にも役立ちます。

英語多読アプリ・サービス

– Kindle（キンドル）
– Rakuten Kobo（楽天コボ）
– Audible（オーディブル）
– 図書館の電子書籍サービス

電子書籍リーダーやアプリ、オーディオブックサービスを利用すれば、スマートフォンやタブレットで手軽に英語の本を読むことができます。

通勤・通学時間や隙間時間を有効活用できるので、忙しい人にもおすすめです。また、図書館の電子書籍サービスを利用すれば、無料で英語の本を借りることもできます。

7. 英語の多読を楽しむためのコツ

英語の多読を続けていくためには、楽しみながら読書をする工夫が大切です。ここでは、英語の多読を楽しむためのコツをいくつかご紹介します。

読書の目的を明確にする

英語の本を読む目的を明確にしておくことで、モチベーションを維持しやすくなります。例えば、以下のような目的を設定してみましょう：

- 英語の語彙力を増やす
- 英文法への理解を深める
- 英語圏の文化や習慣を学ぶ
- 専門分野の知識を獲得する
- 読解スピードを上げる

目的が明確であれば、つまずいた時にも「なぜ読書をしているのか」を思い出し、前向きに取り組み続けることができるでしょう。

読書の記録をつける

読んだ本の記録をつけることで、自分の進歩を実感しやすくなります。記録の方法は、以下のようなものがあります：

- 読書ノートに感想を書く
- 読んだ本のタイトルと日付をリストアップする
- 読書管理アプリを使う（Goodreadsなど）
- SNSで読書の感想を発信する

自分に合った方法で読書の記録をつけることで、達成感を味わいながら、モチベーションを高く保つことができます。

英語の本をプレゼントしてもらう

家族や友人に、英語の本をプレゼントしてもらうのもおすすめです。

プレゼントされた本は、大切に読もうと思えるので、読書へのモチベーションが上がります。また、プレゼントをくれた人と本の感想を共有することで、読書の楽しさが倍増するでしょう。

誕生日やクリスマス、海外旅行のお土産など、様々な機会に英語の本をプレゼントしてもらえるよう、家族や友人に希望を伝えてみてください。

8. 英語多読の効果と期待される結果

最後に、英語の多読を続けることで得られる効果と、期待される結果についてお話しします。

英語多読の効果

– 英語への抵抗感が減り、自信がつく
– 語彙力が向上し、英文の理解度が上がる
– 英文法の感覚が身につく
– 読解スピードが上がり、長文を読めるようになる
– 英語圏の文化や価値観への理解が深まる

英語の多読は、楽しみながら英語力全般を向上させることができる効果的な学習法だと言えます。

期待される結果

– TOEIC®やTOEFL®などの英語試験のスコアアップ
– 英語の書籍や論文、専門記事が読めるようになる
– 海外の大学への留学や、国際的な職場で活躍できる
– 英語圏の人々とコミュニケーションが取れるようになる
– グローバルな視野を持ち、世界で通用する人材になれる

英語の多読を通して、英語力を着実に伸ばすことで、将来的には英語を使って夢を叶えることができるようになるでしょう。

9. 英語多読に役立つオンラインリソース

英語の多読を支援してくれる、便利なオンラインリソースも数多く存在します。ここでは、英語学習者におすすめのウェブサイトをいくつかご紹介します。

無料の英語多読サイト

– Project Gutenberg
– 著作権の切れた古典文学作品を無料で読むことができます。
– Oxford Owl
– オックスフォード大学出版局が運営する、子ども向けの英語絵本サイトです。
– Storyberries
– 子ども向けの英語絵本や物語が無料で読めます。
– BBC Learning English
– 英語学習に役立つニュース記事やストーリーが豊富に掲載されています。

これらのサイトを活用すれば、無料で英語の多読を楽しむことができます。

英語多読に関する情報サイト

– Extensive Reading Central
– 英語多読に関する情報が集約されたサイトです。
– Extensive Reading Foundation
– 英語多読を推進する非営利団体のサイトで、多読の方法や効果について学べます。
– The Extensive Reading Pages
– 英語教育者のための多読指導に関する情報サイトです。

英語多読について詳しく知りたい方は、これらのサイトを参考にしてみてください。

10. 英語多読を通して得られる人生の変化

英語の多読を習慣づけることで、英語力の向上だけでなく、人生にポジティブな変化をもたらすことができます。

グローバルな視点の獲得

英語の本を読むことで、世界中の人々の考え方や価値観に触れることができます。このことは、グローバルな視点を身につけることにつながります。

多様性を理解し、尊重する姿勢は、これからの国際社会で生きていく上で欠かせない資質だと言えるでしょう。

「クリティカル・シンキング（批判的思考）」 の向上

英語の本を読むことで、書かれている内容を鵜呑みにするのではなく、批判的に考える力が養われます。著者の主張を理解し、自分の意見を持つことは、「クリティカル・シンキング（批判的思考）」 の第一歩です。この力は、英語に限らず、あらゆる場面で役立つはずです。

クリティカル・シンキング（批判的思考）の向上とは、以下のような能力を身につけることを指します：

1. 情報の信頼性や妥当性を評価する能力
2. 複数の観点から物事を考察する能力
3. 論理的に考え、合理的な結論を導き出す能力
4. 自分の思考プロセスを自覚し、偏見や先入観を認識する能力
5. 問題解決のための効果的な戦略を立てる能力

英語の多読は、様々な考え方や視点に触れる機会を提供してくれます。これにより、自分の思考を振り返り、より深く物事を捉える力が養われるのです。

人生の選択肢の拡大

英語の読解力が向上すれば、英語圏の大学への留学や、海外での就職など、新たな可能性が広がります。

また、英語の専門書を読むことで、自分の専門分野をより深く追求することもできるでしょう。英語の多読は、人生の選択肢を大きく拡げてくれる学習法だと言えます。

まとめ

英語の多読は、英語力アップだけでなく、人生をより豊かにしてくれる学習法です。

オンラインリソースも活用しながら、楽しく継続的に英語の本を読む習慣を身につけましょう。多読を通して得られる変化を実感できた時、英語学習へのモチベーションはさらに高まるはずです。

英語のリーディング力を上げることは、時間と努力が必要な道のりかもしれません。

しかし、その先にあるのは、グローバル社会で活躍できる自分の姿です。ぜひ、英語多読という学習法を通して、新たな自分の可能性を切り拓いてください。